2022.08.22
Written By三輪浩朔

西陣京極内にある銭湯「京極湯」さんが8/28で閉店されることになりました。
75年もの長い歴史に幕を閉じます。
実は、京極湯にはある思い出があります。お店をオープンして数ヶ月経ったある日。その日は朝から厳しい寒さと激しい雨で、お客さんが一人も来ないのではないかと思うような日でした。
そんな中、夕方頃にやってきた大学生の子と銭湯の話で盛り上がり、「ぜひ行ってみてください!」とおススメされたのが京極湯でした。
翌日早速行ってみましたが、レトロな雰囲気と井戸水を薪で沸かす柔らかい湯が最高!
身体の芯からポカポカになりました。
そして、もう一つの魅力が番台さんの温かさ。西陣京極の歴史や、薪で焚く作業のことなど沢山のお話を聞かせていただきました。お話に花を咲かせながら缶ビールを飲めば心もポカポカに。
週末限定で湯船にアヒルが浮かんでいたり、沸かすときの薪を用いたご主人手作りの木札キーホルダーを販売されていたりとユニークな取り組みもされていました。
閉店は寂しい限りですが、こんな思い出が積み重ねられていく。オサノートがそんな場であれば良いなぁと思います。