この西陣には、有名な歴史上の人物ゆかりの場所が数多く残っている。お寺へ行けばその名を目にし、聚楽第の外堀や井戸、お土居などが今も住宅街の中に息づいている。教科書の中の出来事にも生活があったのだと感じることができる。
こうした歴史を丁寧にめぐるのも、この街の楽しみ方のひとつだと思う。ただ、正直言うと、私はそこまで歴史に詳しくない。
だから今回は、もう少し気楽な方法でこの街を楽しむ話をしたい。ある意味、京都らしい方法だ。
まずは、スマートフォンを取り出す。できればモバイルバッテリーもあると安心だ。たくさん歩くので、履きなれたスニーカーも用意しておきたい。
そして、『Pokémon GO』のアプリを開く。
これだけだ。
画面にはポケストップというモニュメントがいくつも表示される。『Pokémon GO』のフィールドは現実世界と連動しているので、ポケストップを頼りに、ただ歩いて、タップする。
それだけで、街の見え方が変わる。Googleマップには載らないような場所が、妙に丁寧に拾われているからだ。
例えば、KéFU stay&loungeの近くには、「弘法大師が掘った井戸」というスポットがある。長年住んでいても「そうなの!?」と思うような場所が、普通に混ざっている。
もちろん、有名な観光地にもポケストップはある。金閣寺や清水寺といった誰もが知る場所
のギフトはなんとなく特別な気がして、スタンプラリーのように集めるのも、ひとつの楽しみ方だ。
京都に限らず、どこかへ出かけたときにこのアプリを開いてみると、その街の見え方が少し変わるかもしれない。
ただし、ひとつだけ注意がある。
画面を見てばかりいると、目の前の街を見落とす。
ほどよく使いながら、街そのものを楽しみたい。
