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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.07.30
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島根県隠岐諸島の海士町という地域で暮らしています。
本土から船で3時間、経済破綻寸前だった離島から若者の集まる場所へと変貌を遂げた土地です。非日常を送るこの島で「西陣」を感じる瞬間がありましたので、今回はそのことを書きたいと思います。
移住の多い島のあちこちでは、せっせと町営住宅の建設が進んでいます。それでも家が追いつかず、シェアハウスでの暮らしがどうも当たり前のようで、例によって5人と共同生活をしております。
Facebookに慣れるためスマホ片手に奮闘していた時、西陣麦酒の醸造担当の林田さんのお名前が表示されました。海士町民との繋がりしかないのに。フリーペーパー第1号の取材でお世話になったことをなぜスマホが知っているのか不思議に思っていると、共通の友達として同居人の名前がありました。
林田さんがまだ醸造を始められる前に、とある合宿所で夜な夜な語り合った仲だとのこととでした。得意げに話す当時のことを聞きながら、人と人が織りなす街は京都を遠く離れても紡がれていて、どこまでもご縁だということを痛感しました。
第2号は8月発行予定です。これまでのご縁に感謝いたしますと同時にこれからのご縁にも胸を高鳴らせております。

土路生知樹

綴り手/運営土路生知樹 オサノート

フリーペーパー編集長。上京区在住でデザイン・建築を専攻する学生です。大学3年を終え、土地への愛着や人の居場所についての関心が高まり、気持ちの赴くまま休学し、旅へ出ました。島根と福島での活動(居候)を終え、現在は京都に戻り、改めて西陣の居心地を満喫中。