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西陣にまつわる人々が、毎日綴るリレーコラムCOLUMN

2021.07.27
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コーヒー屋として日々お店に立つ私だが、実は筋金入りの鉄道ファンである。
小さい頃から駅のホームに何時間もへばりついては母親を困らせていたらしい。

中学生くらいになると、青春18きっぷで色々な場所に旅をした。
京都にも何度か足を運んだが、一番感動したのは今でも市内を路面電車が駆け抜けていることだ。地元名古屋では私が生まれるずいぶん前に廃止されてしまったため、生で見る路面電車に何枚もシャッターを切った。

今となっては市内を駆け抜ける路面電車といえば「嵐電」だが、その昔は京都市電が街中に走っていて、千本通にも壬生車庫前から千本北大路を結ぶ千本線が1912年から1972年までの60年間に渡って運行されていたらしい。
調べてみると、見慣れた千本通を路面電車が走っている写真が何枚も出てきてちょっと不思議な気分になった。

そんな京都市電を置き換える形で誕生した市営地下鉄も今年で開業40周年。さらに、今年の3月には京都市電の関係資料が市の有形文化財に指定されたらしい。

今度の休みにはそんな市電の歴史をたどりながら街歩きしてみようかなと思う。

三輪浩朔

Laughterロースター三輪浩朔

2020年10月「Laughter」を開業。21歳までコーヒーを飲んだことがなかったが、タイ北部の農園に直接足を運んだことでその魅力にほれ込む。コーヒーを通じて生産者の思いやストーリーも届け、一杯から笑顔溢れる空間を紡ぐことを目指している。