2021.05.26
Written By森 風渡

入り組んだ路地の奥に店を構える風とCOFFEE。
コーヒーを片手に二階席でまったりするのがお決まりコースの1つ。
だが二階の大きな窓の先には絶景は広がっていない。
目の前に広がるのは家。生活感そのものだ。
時には店前の家族の笑い声、お母さんの怒号が自然と耳に入る。
3人姉弟の名前すら知っている。
弟が最近自転車を漕げるようになったこと、
自転車を漕げるようになってから挨拶のレスポンスが悪くなってしまったことすらも
近所と店が一緒に時計の針を進めているよう感覚をおぼえさせてくれる。
車が通らない路地で楽しそうに遊ぶ子供たちが
いつかコーヒーを片手に楽しく思い出話に花を咲かせる日を楽しみに。