第1回

西陣 路地まち工作室 KRAFTERIA

 

オサノート編集部が立ち上がってしばらくした後。

 

オサノートの名刺を作り、次の取材を想像していました。

「初めまして、私はこういうものでして、あ、これが名刺です。はい、よろしくお願いします」

……あれ?どっから名刺出すんだ?名刺入れがない!



−名刺入れを作ろう!

−作るなら手に馴染むものを!

−西陣で工作ができる場所ってどこだろう?

−あ、KRAFTERIAさんって場所があるよね!

 

「行ってみよう!」

 

ということで、【西陣 路地まち工作室 KRAFTERIA】さんの工房を使用させて頂く事になりました。

 

第1回目は、KRAFTERIAさんの簡単な概要に触れて、実際に工房を使用した様子を合わせて皆さんにご紹介します。

 

【西陣路地まち工作室 KRAFTERIA】 は浄福寺通りの赤レンガ路地のどんつきにあります。

 

 

まずはKRAFTERIAさんの中を覗いてみましょう! 

 

▼工房は元織物工場であった建物を運営スタッフと大工さんが協力して改装されたそうです。

 

▼当時の梁がそのまま残った天井

 

▼穏やかな自然光が差し込む工房、工事用照明

 

1階には木材加工を主とする機材たち

▼大きな作業机のある紙工室にはiMac、大判プリンター、カッティングプロッター等。

 

▼専門業者が使うような本格的な工具が陳列された棚。こちらの棚も手作りだそうです。

 

2階に置かれたレーザーカッター

▼様々な素材をカットしたり、印字することができます。

 

工房に足を運ぶ人は、作家、劇団員、デザイナー、職人、自宅の井戸の滑車が壊れたので修理しに来たご近所さんなど、街に住む様々な人たち

 

■高価な機材を使用できる環境の提供

■作業に伴う悩みの解決/提案

■使用者同士のマッチング

 

など、広くさまざまな人に向けて開かれた場として気軽に使っていただくことを目指しています。

 

 

それでは、早速名刺入れをつくっていきます!

オサノートメンバーみんな、ものづくり初心者ですが、うまくいくのでしょうか……。

 

 

型紙に印刷した名刺入れの型を革に銀ペン(革用のチャコペン)で下書きしカッターでカットしていきます。

 

 

スタッフの磯村さんから「裁断面を整えるのであればこれが使えるかもしれません」とアドバイスを頂いて、ペンのような形のグラインダー(高速で回転するやすり)を使うことに。

やすりの粗さやグラインダーの回転数についても説明して下さいました。

今回は中程度の粗さでやすります。

 

 

布に「トコノール」と呼ばれる溶剤を塗ることで革の床面(けばけばした面)をならしていきます。なかなか均一に塗ることができず、ムラができてしまいます……。

 

各パーツはこんな感じ。

裁断面の粗さはだいぶ抑えられましたが、縁がなかなか整ってくれません。

あれ?革ってこんなに扱うのが難しいんだ….。

 

 

ハトメ抜き(ボタンを付けるための工具)でボタンを付けます。

穴を開ける工程は修正ができないので緊張します。

ハンマーでコンコンっと穴を開けていくときは気持ちよく、無事にボタンが付いてくれました!

 

 

ボンドで各パーツを圧着していきます。

不思議なのは塗ったボンドを乾かしてから貼り合わせていくこと。乾いた面同士をぎゅっぎゅっと圧着するとくっついてくれます。

 

 

KRAFTERIAさんの革とか厚物も縫えるミシンを使って縫い上げます。

名刺入れがいよいよ形になっていきます!

 

 

革同士が重なっている部分はなかなか真っ直ぐ縫えませんでした。

各穴に糸がしっかり通って見える縫い目を想像していたのですが、それには穴を開ける工具と手縫いである必要がありました。

このように実際に手を動かすことで、これまで気が付かなかったディテールが見えてくるのもハンドメイドの醍醐味です。

 

なんとかオサノートメンバーのみで完成に辿り着きました!

 

▼想像していたもの(上)と実際に制作したもの(下)

 

ふぅ〜っと一息ついて片付けを始めたところで磯村さんが

「今、ちょうど革職人さんとワークショップの打ち合わせをしているんですよ、よければ紹介しましょうか?」

 

「え!そうなんですか!!!ぜひ、お会いしたいです!」

 

こんなタイミング良く、革職人さんと出会うことができるとは!

さまざまな分野の人と繋がりがあるKRAFTERIAさんならではのマッチングです。

快諾していただき、革職人のPitoroさんに制作のサポートをしていただけることとなりました!

 

ご紹介いただいた革職人のPitoroさん。

現在京都を拠点にオーダーメイド、オンラインショップ、イベント出店、教室及びワークショップ開催など幅広く制作活動されています。

 

 

Pitoroさんがこれまでに手がけた革製品の一部。

▼万年筆ケースなどの小さなものから、ショルダーバックに至るまでさまざまです。

 

思い描いた名刺入れに近づいていく実感があり胸が高鳴ります。

次回はPitoroさんとの制作の様子と、職人さんと手を合わせることで、もの作り-生活の接点が見えてきたことについてレポートします!

 

 

☞次回予告

 

▼作業台に並べられた工具たち。どうやって使うんだろう。

 

▼「アルコールランプを使っていきましょう、熱しすぎないようにー!」!火!

 

▼縁が綺麗に整っていきます!

 

第2回に続きます…..!

 

 

 

取材協力 

KRAFTERIA(運営元:NPO ANEWAL Gallery)飯髙様、磯村様、森島様

HP https://krafteria.anewal.net

 

Pitoro(革職人さん)青木様

Twitter
https://twitter.com/Pitoroleather

Instagram
https://www.instagram.com/pitorokatsuo/

Online Shop(BASE)
https://pitoro.base.shop

 

取材/撮影 

写真提供 NPO ANEWAL Gallery

osanote編集部  石見、黒田、土路生、西本、横山